大学ではじめに学ぶ物理と言えば、力学にほかならないでしょう。
運動方程式や慣性の法則といった一部の内容は高校物理と全く同じです。
一方で、高校で学んだ物理を微分積分という操作を用いながら学習する面も持ち合わせています。
新しいことを学習するうえで、講義で参考文献に挙げられる本がわかりづらいといった悩みがあることでしょう。
そうなってしまえば、講義を聞いてわからなかったところが段々と溜まり、最終的には何も理解できなかった、などということになりかねません。
幸いにも大学の専門書は多くの人が様々な形式で執筆を行っているため、数多くの本が存在しています。
本を読み始めるための敷居も様々で、自分の理解度に合わせて選ぶこともできます。
選択肢はあるものの、自分ではどの本を選べば良いかわからないという人が多いのではないでしょうか。
そんなわけで、今回は参考書(専門書)の選び方の紹介しようと思います。
併せて、講義で使う教科書と違う本を選んで大丈夫かという懸念についても解説していきます。
専門書を選んでいくうえで
講義で使っている教科書と違うけど大丈夫??
一部問題なし、一部問題ありというのが僕の考えです。
問題なしのパート
最終的に、概念を理解して問題が解けることが単位を取得するための条件になります。
概念の理解については、どの専門書でも同じだけの内容は得られますので、問題ありません。
また大学物理についても、人の手計算で解ける問題のパターンは限られますから、最低限それらを押さえておけば問題ありません。
問題ありのパート
ごく稀にですが、講義を担当する教授自身が執筆した教科書を使う場合があります。
そのような場合、世間に広がっている専門書群の流れとは全く異なった議論がなされていることがあります。*1
レポートや試験がその教科書から出題されるとなれば、事態は最悪です。
たいていの場合、他の本で調べても理解できないことがあります。
このような事態に陥った場合は、諦めて周りと相談するしかありません。
友達、教授などにわからない点を聞いてください。
本によって書かれていることが違うんじゃない??
その分野を学ぶための基礎事項はどの本にも書いてあります。
違いが生じている原因は、発展的な内容を含むかどうかです。
ここでの発展的とは、「最先端の研究ではこれが行われている」とか「先人はこう考えて学問を発展させた」といった、ある種の歴史的なアプローチのことです。
こういった内容は得てして難解であることが多いです。
最初は飛ばして読んで、基礎事項を理解した後で見た方が得られるものが多いでしょう。
つまり、疑問を解決するために必要なことは本の種類に依存しないということです。
専門書の選び方
ネットで調べるべし
あなたが、人類で初めてその分野を学んだわけではありません。
過去の先輩も同じようなことを学んで卒業してきたわけです。
そして、多くの人がおすすめの本を紹介しています。
多くの人に読まれているということは、それだけ良い本だということです。
多くの人に読まれているということは、読んでいてわからないところを共有できるということです。
本自体は星の数ほどありますから、一つ一つ手に取る前に情報を調べましょう。
値段が高い!! 図書館を利用する
大学で用いる専門書は高価です。
安い和書でも2000円ほどしますし、高い洋書や和訳された本なんかだと1万円をこえてきます。
全てを読みたいわけではないのに買わなきゃいけないのかといえば、然に非ず
図書館で借りられます
多くの人が読み、おすすめする本というのは、必ず図書館にあります。
ペラペラめくってみて、良さそうであれば借りて勉強しましょう。
熱意がある方向け 洋書について
なぜ洋書を読む人がいるのか
学年が上がっていくと、いつかは研究室で勉強・研究します。
そうなると、周りの本や論文は英語だらけです。
学年が低いうちから英語に慣れようとするのは必然でしょう。
最初から英語の本を読んで勉強するのは近道になりえます。
しかし、初めに和書を読んでから洋書に移行した方が後々便利です。
和書→洋書が良い理由
研究・勉強していって将来は何をするかと言えば、
人に自分がしたことを説明しなければなりません。
多くの人が行う就活なんかだと、日本人の面接官に日本語で説明することになります。
その際に、カタカナで"conservation"とか"crystal"とか言いますか?
専門用語を日本語でうまく説明するためにも、まずは和書で慣れた方が良いという話です。
日本語で説明できるようになったら、洋書で英語を学びましょう。
さすれば、色んな言語の人に自分をアピールすることができます。。
まとめ
- 講義の教科書がわからなければ、他の本を選ぶべし
- ネットで探すとおすすめがでてくる
- 図書館を使うことを忘れずに
- いきなり洋書は無謀 まずは和書で専門を語れるように
今後は自分の専門について、参考書を紹介出来たらなぁと思います。。
*1:もちろん、学習内容は(最終的には)同じですが…